疲労科学研、疲労度を12段階で分析 心電図・脈を測定
2013/8/18 日経新聞
疲労科学研究所(大阪市、倉恒邦比古社長)は大阪市立大学や村田製作所と共同で、疲労やストレスの度合いが簡単に分かる測定装置を開発した。両手の人さし指を150秒間、センサーに当てて心電図と脈波を測定。自律神経が正常に働いているかなどを分析して疲労度を12段階で示す。生活習慣の改善に役立ててもらう。
日立システムズを通じて9月から売り出す。診断結果はクラウド技術を活用してサーバーに蓄積。継続して利用すれば疲労度の変化も詳しく分析できる。測定装置には村田製の生体センサーを採用。疲労度の診断アルゴリズムは大阪市大の専門医の協力を得た。
まずは病院や保健所、企業の健康相談施設など150施設への導入をめざす。利用料は月10万円。1カ月で500人が1回ずつ使った場合、1回あたりの単価は200円となる。