看護職員:7割が慢性疲労

4人に1人切迫流産 (愛知)

2014-05-22_092325 病院や診療所などで働く看護職員の7割が慢性疲労を訴え、妊娠者の4人に1人が流産の前兆である切迫流産を経験していたことが愛知県医療介護福祉労働組合連合会(愛知県医労連)の調査で分かった。県医労連は「慢性的な人手不足による過重労働が大きな原因だ。職員増員は大前提だが、各医療機関もできることから改善に取り組んでほしい」と話している。調査は2013年9~11月、看護師、助産師を対象に実施。県内職員の約4%にあたる2586人から回答を得た。

それによると、「疲れが翌日に残る」など慢性疲労の症状を訴える人は70.6%にのぼり、前回調査(09年)から2.8ポイント悪化した。また、10年4月以降に妊娠した243人のうち25.5%が切迫流産を経験。流産10.3%、早産4.9%を含め、妊娠者の40.7%が異常出産だった。妊娠で夜勤や当直を免除されたのは60%で前回より1.1ポイント改善したが、依然厳しい状況が続く。

「1年前より仕事が増えた」は63.2%で前回より6ポイント増。「仕事を辞めたい」は75.9%に達し、理由は「人手不足できつい」が47.3%で最多、「休暇が取れない」39.5%、「夜勤がつらい」33%と続いた。

県医労連の西尾美沙子書記長は「日本看護協会が昨年、勤務に関するガイドラインを出すなど労働環境改善に向けた動きは出ているが、罰則がないためか16時間拘束の夜勤などもいまだに多い。日勤同様、夜勤の労働時間を8時間にするなど、現場でもできることから始めてほしい」と訴えている。

(毎日新聞 2014年05月20日)

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