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過労死や過労自殺の電話相談

後を絶たない過労死や過労自殺を防ごうと、仕事でのストレスなど働く人の悩みに弁護士が無料で応じる電話相談が、全国一斉に行われています。
電話番号は、東京は03-3830-3700、大阪は06-6364-7272です。
午後3時まで行われます。2013-06-15_143630

この電話相談は、過労死などの問題に取り組む弁護士のグループが全国27の都道府県で行っていて、東京の事務所には午前中から相談が相次いでいます。
このうち、先月亡くなったという40代の男性の遺族から「研究職で残業が多く、いつも疲れ切っていた。亡くなる数日前には頭が痛いと訴え、脳卒中で亡くなった」という相談が寄せられ、担当の弁護士が「過労死の可能性が高いので、詳しく話を聞きたい」と答えていました。
厚生労働省によりますと、平成23年度に長時間労働や仕事のストレスなどで精神的な病気になり、過労死や過労自殺に追い込まれた人は、未遂を含めると187人に上り、ここ数年、高い水準で推移しています。
相談に当たっている川人博弁護士は「厳しい雇用情勢が続き、職場環境が悪化しているほか、1人当たりの仕事量が増え、精神的な病気になるケースが増えている。どんなことでもいいので職場での困りごとについて相談を寄せてほしい」と話していました。【6月15日 NHK NewsWEB】

睡眠薬の適切使用に向けた初の指針

名称未設定 1成人の10人に1人とされる不眠症で、長期にわたって睡眠薬を使い続け、薬に頼らないと眠れない依存性の生じる患者が多いとして、厚生労働省の研究班は、睡眠薬の適切な使用に向けた初めての指針をまとめました。

精神科医などで作る厚生労働省の研究班によりますと、不眠症の患者の19%は少なくとも4年間、睡眠薬の処方量が減らず、薬に頼らないと眠れない依存性の生じるケースが多いとみられています。
また、長期にわたって睡眠薬を飲み続けた場合に、急に薬を中断すると、めまいや震え、それに不眠の悪化など、「離脱症状」と呼ばれる禁断症状が生じるおそれもあります。
研究班が13日に公表した指針では、睡眠薬の適切な使用に向け、眠れないと訴える患者には、まず生活習慣の改善を指導し、睡眠薬を処方する前に、うつ病を併発しているなど長期服用につながりやすいかどうか検討すべきだとしています。
さらに心理面や行動面からの治療も取り入れるとともに、患者の睡眠状態や体調の変化を細かく聞き取って徐々に薬を減らし、最終的には薬を飲まなくても眠れることを目標にすべきだとしています。
そのうえで、治療中に直面することの多い具体的な問題を40項目にまとめ、現時点で最善とされる対応例と患者と医師、それぞれに向けた解説を示しています。
研究班の代表を務める国立精神・神経医療研究センターの三島和夫部長は「医師は、患者が眠れるからといって睡眠薬の処方を漫然と続けるべきでない。指針を活用し、出口を見据えた治療に取り組んでほしい」と話しています。

■睡眠薬の「離脱症状」に悩む患者
長期にわたって睡眠薬を使い続けると、薬の服用をやめたときに「離脱症状」と呼ばれる強い不安感や不眠の悪化に苦しめられる患者も多くいます。
埼玉県に住む62歳の男性は、3年前、単身赴任中に仕事のストレスや孤独感から眠れない日が続き、不眠症と診断されました。
2種類の睡眠薬を処方され、はじめは寝つきが悪いときだけ服用していましたが、薬を飲むとよく眠れるため、3か月を過ぎたころから毎晩、布団に入る前に飲むようになりました。
「薬さえあれば眠れる」という安心感から軽い気持ちで常用するにようになったといいます。
一方で、疲れやだるさを感じることが多くなり、去年5月、男性は医師の指示を受けないまま2年間続けた睡眠薬の服用を突然、やめました。
睡眠薬に依存してしまうのではないかと不安になったからです。
薬をやめて3日後、男性は、外出先で、突然、ひどいめまいに襲われ、息が苦しくなりました。
しばらく気分が落ち込んで外出するのも難しくなり、夜は不眠症状の悪化に苦しめられたということです。
不眠症専門の医師を受診したところ、長期にわたって飲み続けた睡眠薬を突然やめたことによる「離脱症状」と診断されました。
この医師の指導で徐々に睡眠薬の量を減らし、半年後の先月、ようやく薬がなくても眠れるようになったということです。
男性は「睡眠薬を服用しているときは眠れるなら大丈夫と安易に飲み続けていましたが、医師の指導で薬をやめてからはこまめに運動を続けるなど、生活環境を見直したら、日頃の不安を取り除くことができました」と話しいます。

■不眠症は成人の10%に
厚生労働省の研究班によりますと、国内では、成人の10%が不眠症とされ、なかなか眠れない、夜中に目が覚める、熟睡できないといった不眠症状のある人も含めると30%に上るとみられています。
研究班がおよそ33万人のデータを分析したところ、国内では5%の人が医療機関から処方された睡眠薬を服用しているとみられ、中でも65歳以上の女性は6人に1人、男性は10人に1人と、年齢が上がるにつれて割合が高くなっています。
これは高齢化に伴い、眠りが浅くなるだけでなく病気や孤独から睡眠が十分にとれなくなり、不眠症になるケースが多いためとみられています。
患者が1日に服用する睡眠薬の量を年齢別にみると、最も多く飲んでいるのは40歳から45歳までの男性で、次いで45歳から50歳の女性ととなっています。
また、1日の平均服用量は、平成17年には1錠以下でしたが、その後、4年間で15%増えたということです。
さらに、平成17年に睡眠薬を処方された患者の4人に1人は4年後も薬を飲み続けていて、このうち、薬の量が減っていなかった人は68%に上ったとしています。
研究班は不眠が改善しても医師が患者の症状を見極めないまま、漫然と処方しているケースが多いとみています。
研究班によりますと、効果が乏しいまま睡眠薬を飲み続けたり、数種類の睡眠薬を併用したりすると、ふらつきやめまいといった副作用が表れることがあるということです。
また、長期にわたって睡眠薬を飲み続けている患者が、不眠が治っていないのに薬の量を急に減らしたり、服用をやめたりすると、体の震えや不眠の悪化など「離脱症状」に悩まされることがあるとしています。【6月13日 NHK NEWSWEB】

 

陳前総統が自殺未遂=重度のうつ(台湾)

台湾の法務部(法務省)は3日、一連の汚職事件で有罪判決を受け、中部・台中の医療刑務所で服役中の陳水扁前総統が2日夜、所内で自殺を図ったものの、救出されたと発表した。命に別条はない。陳前総統は自身の判決に対する不満や、古巣の野党・民進党への復党が難航していることへのストレスを口にしているという。

 同部や地元メディアの報道によると、陳前総統は刑務所の浴室で、蛇口にタオルを引っかけて自殺を図ろうとしたところを刑務官に発見された。計4年を超える拘束生活の心労から重度のうつ病にかかっており、自殺の恐れが高いと診断されている。【台北時事】

 

心の不調、定期的な「ストレス診断」で早期発見

心の不調、定期的な「ストレス診断」で早期発見(日経新聞)

職場などで強いストレスを何度も感じると、心に不調を来してうつ病などを発症するケースもある。ストレスの度合いを本人が定期的にチェックしていれば、心身が限界を超える前に対処することも可能になる。最近はストレス診断を手掛ける企業も増えており、心の健康度をチェックしやすくなったが、「診断を受けっぱなしにするのではなく、適切なカウンセリングと組み合わせることが重要だ」と専門家は指摘する。

詳細はこちら ⇒ http://www.nikkei.com/article/DGXDZO55471400V20C13A5MZ4001/

ついに登場! 「婚活疲労外来」!!

2012-12-07_090126東京都墨田区にある「河本メンタルクリニック」さんでは、婚活で精神的に疲れた人を治療する目的で「婚活疲労外来」を開設しました。同クリニックによると、「婚活」にただ疲れたというよりも、軽いながらも精神疾患の認められるケースが少なくないとのことで、配偶者を得るという人生の一大イベントに直面し、「婚活」特有の病態に陥っている患者さんが多いようです。

配偶者を選ぶ時には、性格や能力をはじめとして相手をあらゆる角度から検討して判断するということをお互いに知っていて判断するわけですから、「相手から断られる」という事態は、「自己の全人格を否定された」という捉え方をしてしまう、非日常的な体験となります。これを二度、三度と繰り返すことでうつ病を発症しやすくなるのだそうです。

河本メンタルクリニックさんのホームページ ⇒http://kawamotomentalclinic.com/index.html

 

★婚活疲労外来に行く前に、この「疲れたなぁ.com」をチェックしてくださいね。「うつ病」にされちゃったら取り返しがつきませんから!

 

 

慢性疲労症候群に理解を 啓発デー、患者ら意見交換

2013.05.13
日常生活に支障をきたすほど強い倦怠(けんたい)感や疲労が長期にわたって続く「慢性疲2013-05-15_082229労症候群(CFS)」を知ってもらおうと、CFS世界啓発デーの12日、大阪市阿倍野区の阿倍野市民学習センターでドキュメンタリー映画の無料上映会が開かれた。

 原因や治療法が確立されておらず怠けや無気力などという誤解や偏見、精神的疾患との混同などで悩む患者の存在を知ってもらおうと、関西CFS協力会が主催。約50年同病に伏した看護師のナイチンゲールの誕生日にちなみ、同日が啓発デーとなっている。

同病の苦しみを家族や患者本人、専門家に取材した英国のドキュメント映画「闇からの声なき声」の上映後、意見交換が行われ、「この病気を全然知らなかったのでこれを機に周知や支援ができれば」といった意見や、患者から「周囲の無理解で悩むことが多く、追い詰められがちになる。定期的に患者が交流できる場があれば」といった声があがった。

(大阪日日新聞)

裁判員のストレス、市民感覚で見直しを

2013.04.16 【福島民報】

会津美里町の夫婦殺害事件の裁判員裁判で、裁判員を務めた60代の女性がストレス障害と診断され、仙台地裁に国家賠償訴訟を起こす準備を進めている。公判での殺害現場の写真や守秘義務が大きな負担となった。(続きはこちらで⇒http://www.minpo.jp/news/detail/201304238028)

 

慢性疲労症候群の原因解明に手掛かり

2013.4.16
はっきりとした原因が不明なまま、強度の疲労感が半年以上続き、勤務にも影響する「慢性疲労症候群」(CFS)。国内の患者は約40万人とされる。従来、厚生労働省の研究班が策定した臨床診断基準では、患者の問診など医師の主観的な判断による場合が多く、診断がつきにくかった。このため、研究班は客観的な臨床データを得るための補助的な特殊検査方法の検証を始めており、その中から診断や治療の手掛かりが解明されつつある。

産経ニュースより)http://sankei.jp.msn.com/life/news/130416/bdy13041607540002-n1.htm