新種の臭い「疲労臭」!

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皮脂、汗だけじゃない、新種の体臭とは?

夏場にいや応なしに気になってしまうのが、体臭の存在。周囲の臭いが気になるのはもちろん、自分が誰かの脅威になっている可能性もあります。汗や皮脂の他に新たな要因まで現れ、この時期の“見えない敵”に打ち勝つにはたいへん!!

◆凶悪な匂いの原因は日常生活のなかに潜む!

皮脂や汗だけでなく、“新種”の臭いが新たに発散中とのことです。まずはその“新種”の臭いについて、体臭治療で知られる五味クリニックの五味常明先生にお聞きしました。

「まずは『疲労臭』。これは運動した後や疲労が溜まっているときに発する臭いです。通常、疲労時には体内では有害物質のアンモニアが作られます。健康な人なら肝臓でアンモニアは尿素に分解され、体外へ排出される。でも、疲労があまりに溜まると肝機能が低下し、皮膚からアンモニアが放出されるため、おしっこのような悪臭を発してしまいます。対策としては、シジミなどのオルニチンを含む食べ物を多く摂ること。また、毎晩ゆっくり風呂に入るなどして、寝る前に血行を良くして疲れを翌日に残さないように注意することです」

2013-08-13_104024 続いては、『ダイエット臭』

「行きすぎたダイエットが続くと、空腹時に口や体から甘酸っぱい臭いを発することがあります。極端な食事制限などにより無理なダイエットを続けると、体内にケトン体という臭い物質が合成され、血中に増加します。すると、肌から『ケトン臭』と呼ばれる甘酸っぱい臭いを発することになります。この臭いは、代謝がうまくいっていない証拠です。ダイエット中なら、すぐに方法を見直し、もっと体に負荷をかけないやり方に切り替えることをお勧めします」

早めに手を打たないと、ダイエットをやめて体重が元に戻っても、この臭いだけが残り続けることがあるそうなので注意しましょう。

「そして、『若年性加齢臭』ですが、元来、加齢臭とは年齢を重ねると分泌されるノネナールという物質2013-08-13_104950が原因です。ところが、近年20~30代であっても、このノネナールが大量に分泌され、加齢臭を発するケースが増えています。原因は、バランスの悪い食生活や運動不足、喫煙などの不摂生な生活。仕事でストレスが多い人や、肉や脂っこい食事が好きな人、また生活が不規則な人などに多く見られます。対策としては、生活改善の一言に尽きます。和食中心の食事に切り替えたり、運動して適度にストレスを発散したりすることで、臭いを改善できるでしょう」

臭いの源は体の内側にあり! 体臭は、デオドラント剤や体を洗うだけでは防ぎきれません。自分の体臭対策に本気で取り組むつもりなら、まずは今の生活スタイルを根本から見直す覚悟が必要なのです。

 

【五味常明先生】 五味クリニック院長。ワキガや体臭、多汗症などの治療と対策を行う。著書に『気になる口臭・体臭・加齢臭』『デオドラント事典―気になる“カヲリ”を予防しよう!!』など多数。

 

 

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