疲労回復に役立つ3つのカンタン習慣

■「動かないことによる弊害」が起こっている

2013-12-25_085521 現代の生活はとても便利になりました。テレビも電気もリモコンで、移動は車。これでは、動く機会が減っても不思議ではありません。

実際、一日の平均歩数は女性6,352歩、男性7,214歩(平成21年)で、これは5年前と比べてみると、少しずつ減少してきています。ちなみに「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」で目標とされているのは女性8,300歩以上、男性9,200歩以上。約2,000歩足りない計算になります。

でも、人間は「動物」、つまり、動く生物。太古の昔から、身体は同じ体勢でずっとじっとしているようにはできていません。そこで、現代人にはなんと「動かないことによる弊害」が起こってしまっているのです。

たとえば、座りっぱなしで起こる肩こりや腰痛、冷え症や便秘、むくみ、生理痛、なんとなくのだるさ。さらには、年齢とともに気になってくる体型の崩れやたるみなど。

これらはすべて「動かないこと」と密接に関係しています。なぜなら、同じ体勢でいると血流が悪化し、筋肉も固くなって「コリ」が起こるからです。また、あまり筋肉が使われないままだと、身体全体が省エネモードになって太りやすい身体に。特にテレビとパソコンの普及に伴って、「動かないことによる不調」が増加の一途をたどっている気がします。

ではどうすればいいのでしょうか?

■ゴルフと掃除機かけの運動量は一緒

2013-12-25_085804 「身体を動かす」というと、スポーツやエクササイズを思い浮かべる方が多いと思いますが、実はスポーツと同じくらい、普段の生活活動が大事なことはあまり知られていません。

意外かもしれませんが、運動と同じ生活活動を比べてみると、例えばカートに乗ってのゴルフと掃除機かけは同じ運動量です。また、水中運動や卓球は通勤と一緒ソフトボールと野球は、子供や動物と遊ぶのと同じ運動量が期待できます。

さらに、あまり目立った運動をしていなくても、太っている人とやせている人がいますよね。実はこの差は、日中にソファーに座ってあまり動かないか、一日中、立ったり座ったりしているかの違いだという調査結果もあります。

こまめに立ったり座ったりするだけで、一日に約350キロカロリーものエネルギー消費量の差になり、これを一週間に換算するとなんと2,450キロカロリー。この数値は、体重50kgの女性がフルマラソンした場合の消費カロリーとほぼ同程度(フルマラソンの方が少ないぐらいです)。つまり、週1でフルマラソンをするのと、こまめに動く人は、同じだけの運動をしているのです。

■身体の調子を整える カンタン3つの基本習慣

(1) こまめに立つ

少なくとも、1時間に1回は姿勢を変えましょう。それだけで、肩こりや腰痛が改善する人もたくさんいますし、ご紹介したように立ったり座ったりすれば、きちんとしたダイエットにもなります。計算上では、こまめに立ったり座ったりするだけで、食べるものを変えなくても年間で15kgほどやせることが可能……という話もあるくらいです。

さらに、人間の筋力は寝たきり一日で、一つ年をとるくらい低下します。つまり、動かないほど筋肉は落ちてゆきます。しかも、筋力の低下は、なんと30代から始まってしまうのです。若々しく元気な身体を目指すなら、ぜひ「こまめに動く」ことを心がけてくださいね。

(2) きちんとした姿勢で立つ

人間の身体は1.0G、つまり重力に適応しています。立つために必要な主な筋肉は「抗重力筋」と言いますが、これはプロポーションを整えたり寝たきりを防ぐ作用のある筋肉群です。

まっすぐできちんとした姿勢で立つと、この「抗重力筋」が効果的に鍛えられます。横から見たときに、外くるぶしの少し前、膝、股関節、肩、耳の後ろが一直線になるような姿勢が理想です。わかりにくい場合は、一回、思いっきり伸びをして、ストンと降りてみてください。比較的、良い姿勢に近くなっているはずです。余裕があればデジカメで確認するか、誰かにチェックしてもらいましょう。

2013-12-25_090206(3) 深呼吸する

深呼吸するだけで、胸が開いて背中が伸びます。深呼吸には副交感神経を刺激する作用があるので、血管が開いて血の流れが改善、リラックスして筋肉もほぐれます。

さらに、深呼吸は一回で普通の呼吸の1.6倍もの空気を換気できるので、酸素を多く取り込めることに。お手軽でお金もかからないため、酸素バーより深呼吸を個人的にはオススメします。

【疲労回復法ガイド:山田 恵子】
2003.12.23_livedoorニュースより

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>