ストレス過剰による便秘

通常の便秘対策ではNG!

運動もしているし、食物繊維の摂取や水分補給も意識的に行なっているのに、なぜか便秘になってしまう、という人はいませんか?
便秘はお肌のトラブルなども招くので、「何が問題なのだろう」と深く悩んでしまう人もいるかもしれません。でも、運動をして腹部をマッサージし、食事や生活サイクルにも注意しているのに便秘になってしまう人は、もしかすると“心的なストレス”が原因である可能性があります。

2014-01-21_094004■便秘はストレスでも起こる

便秘は自律神経失調症によっても起こります。自律神経失調症とは、自律神経がストレスによって正常に働かない状態をいいます。自律神経失調症になると、だるい、眠れない、疲れがとれない、頭痛、動悸、息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、冷え、下痢、便秘などが起こるのです。
しかも心の不調として、情緒不安定、イライラ、不安感、うつなどの症状も出てきます。原因不明の便秘と下痢を繰り返している人は、自律神経失調症になっている可能性も否定できません。
とくに便秘対策の基本をあれこれ行なっているのに解消しない便秘は、注意が必要です。

■自律神経失調症タイプの便秘対策は、通常の便秘対策と真逆

通常、便秘対策というと運動や適度な脂質の摂取などが挙げられますが、自律神経失調症タイプの便秘は対策が変わってきます。

(1)運動は避け、休養を心掛ける
(2)脂質の摂取は控える
(3)揚げ物の摂取は控える
(4)熱過ぎる、冷た過ぎる飲食物は控える
(5)食事量をきちんと確保するが、過食は控える
(6)酸味・香辛料・アルコール・カフェインなどの刺激物は避ける
(7)ガスを発生させやすい食品は控える
(8)硬い食品、濃い味付け、炭酸飲料を控える
(9)食物繊維の摂取に注意する(いも類、果物類、海藻類から“水溶性”食物繊維を摂取する)

とくに、運動を避ける、脂質を避ける、食物繊維の摂取に注意するなどは、一般的な便秘対策と異なってきます。
食物繊維には“水溶性”食物繊維と“非水溶性”食物繊維が存在します。ゴボウやサツマイモ、大豆、玄米などの食物繊維は“非水溶性”食物繊維になります。
水に溶けず、腸の中で膨れ上がる非水溶性の食物繊維は、自律神経失調症タイプの便秘では、むしろ控えた方がいいと言われています。

便秘は過労・ストレスによっても起こるのです。便秘にお悩みの方で、手に負えない心の問題があるかもという方は、心療内科を訪ねてみるといいかもしれません。

※ 参考:便秘と食事 – e-ヘルスネット:厚生労働省

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