2013.05.13
日常生活に支障をきたすほど強い倦怠(けんたい)感や疲労が長期にわたって続く「慢性疲労症候群(CFS)」を知ってもらおうと、CFS世界啓発デーの12日、大阪市阿倍野区の阿倍野市民学習センターでドキュメンタリー映画の無料上映会が開かれた。
原因や治療法が確立されておらず怠けや無気力などという誤解や偏見、精神的疾患との混同などで悩む患者の存在を知ってもらおうと、関西CFS協力会が主催。約50年同病に伏した看護師のナイチンゲールの誕生日にちなみ、同日が啓発デーとなっている。
同病の苦しみを家族や患者本人、専門家に取材した英国のドキュメント映画「闇からの声なき声」の上映後、意見交換が行われ、「この病気を全然知らなかったのでこれを機に周知や支援ができれば」といった意見や、患者から「周囲の無理解で悩むことが多く、追い詰められがちになる。定期的に患者が交流できる場があれば」といった声があがった。
(大阪日日新聞)