台湾の法務部(法務省)は3日、一連の汚職事件で有罪判決を受け、中部・台中の医療刑務所で服役中の陳水扁前総統が2日夜、所内で自殺を図ったものの、救出されたと発表した。命に別条はない。陳前総統は自身の判決に対する不満や、古巣の野党・民進党への復党が難航していることへのストレスを口にしているという。
同部や地元メディアの報道によると、陳前総統は刑務所の浴室で、蛇口にタオルを引っかけて自殺を図ろうとしたところを刑務官に発見された。計4年を超える拘束生活の心労から重度のうつ病にかかっており、自殺の恐れが高いと診断されている。【台北時事】