目の疲れは脳の疲れ?

長時間パソコンに向かって仕事をしたり、集中して手元で細かい作業を続けたりして目が疲れたことは、皆さんも経験があると思います。そんな時「遠くの景色を見るのが良い」といいます。そこから目が疲れたら遠くを見ると疲れが取れると感じています。

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しかし、パソコン操作や細かい作業で目が疲れるのは、脳が疲れるからなのです。
人間も動物です。動物はできるだけ早く危険を察知したり、獲物を見つけたりするために、遠くを見るときは集中力を高めます。その時は自律神経の一つである「交感神経」が優位の状態にあります。逆に、近くにいる友達や家族の顔を見たり、母親のおっぱいを探したりするときは「副交感神経」が優位に働き、最も安心できる状態です。つまり、遠くを見るときは脳は交感神経が優位な状態、近くを見るときは副交感神経が優位な状態になるシステムが備わっているのです。
2013-07-16_165213 現代社会では、パソコン操作や緻密な業務等の仕事はミスの許されない戦闘モードなので交感神経が優位な状態に置かれます。つまり、近くを見ているので目は副交感神経優位な状態なのに、脳は交感神経優位に置かねばならないのです。自律神経の働きから考えると、交感神経と副交感神経はシーソーのように一方が高いときにはもう片方が低いのが常識です。近くを見ながらの作業は、双方が高いという異常状態です。この自律神経の矛盾が脳を混乱させ目の疲れの原因になっているのです。

手元の集中作業が、目の直接的な自覚症状だけでなく、動悸や血圧の上昇をともなったりするのは、目の疲れが脳の疲労からきていることを裏付けています。

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