ストレスや不安は脳内の「苦痛分子」が原因!?

ストレスや不安は脳内の「苦痛分子」が原因!?

brain

人の感じる全てのストレスや不安の原因になっていると思われる物質が脳内に発見され、現在話題になっています。
発見したのはイギリスのハートフォードシャーにある製薬会社Heptares社の研究チーム。世界で最も強力なX線機器を使って脳の下垂体を詳査することで、CRF1と呼ばれるたんぱく質を発見しました。

この「苦痛分子・CRF1」が、私たちのストレスや不安、さらに「うつ」を引き起こしているとのこと。

今までも、下垂体がこうした感情を司っていることは分かっていましたが、脳内物質の特定に成功したのは今回が初めて。CRF1は、下垂体の外側の皮膜に存在していました。

研究チームを率いるフィオナ・マーシャル氏は、「うつや不安症を抱えている人は多いですが、その原因の4分の1はストレスと関係しています。しかし、それがCRF1のような脳内物質の影響を受けていることはあまり知られていません」といいます。

チームは現在、CRF1の構造を詳査中。すでに医薬品が有効に作用しそうな “裂け目”を発見したそうです。今後の研究で、CRF1が引き起こすストレスや不安をブロックできる新薬が開発される見込み。

また同社は、今回の研究手法を、現代人に多い2型糖尿病(遺伝的背景に加え生活習慣が主な要因とされる糖尿病)の患者に有効な新薬開発にも応用したい考えを示しています。。成功すれば、注射ではなく服用するタイプの薬ができると期待されています。

(2013.08.10 Dailymail.co.uk)

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