照代おばさんの疲れたなぁ.com

どうして疲れちゃうの?

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● 肉体的な疲労と精神的な疲労

「疲労」は放置すると、健康を損ない病気にも至る“危険信号”です。
一般的に「体が疲れた」と感じる肉体的疲労は、通常朝起きてから日中様々な肉体的労働や運動をするにしたがって徐々に疲労が蓄積されていき、活動を終えた夜間にピークになります。ですから夜に一番大きな疲れを感じるのです。 しかし、肉体的疲労の場合、夜はぐっすり眠れるのが特徴です。

精神的な疲労はこれとは逆です。朝、目を開けた瞬間から気だるさや疲労感に襲われ、起き上がるのが億劫で辛いと感じる傾向が強いのです。つまり朝に限らず、目覚めて一日を始める時に大きな疲れを感じる傾向があります。その上、夜は満足できるような睡眠がとれません。

肉体的な疲労はどんなに激しくても通常は誰でも数日以内で回復します。しかし、精神的な疲れは日常の様々なプレッシャーに対するストレスが原因ですので、ストレスを解消できない限り疲労感は慢性化しやすい傾向があるのが特徴です。ストレスへの対応は人によって違いますので、疲れの程度も異なります。朝早く目が覚める・些細な事でイライラする・仕事や作業の能率が低下するなどの自覚症状を感じた場合には、精神的な疲労ですから早目に対処する事をお勧めします。

● 疲労の原因

肉体的疲労の原因は、基本的にはエネルギー不足です。過酷な労働や過剰な運動で、血液が運ぶ栄養や酸素が不足し、細胞内でエネルギーを作り出す機能が低下して、十分なエネルギー量が得られなくなった場合に起ります。
この肉体疲労は体内のコエンザイムQ10(CoQ10)によって改善されます。コエンザイムQ10が不足している人は外から栄養素として補給する必要があります。
効果的に体がエネルギーを作るシステム
精神疲労の原因は、脳の働きが低下することです。ものを考えたり、記憶し続けたり、また家庭や職場・人間関係などの ストレスにより、脳の機能が低下(脳疲労)し、情報の処理や神経伝達物質の分泌がバランスよくスムーズに行われなくなることで精神的に疲労します。
現代の疲れは肉体疲労だけではありません。むしろ日常のストレスによる精神疲労が大きな社会問題になっているのです。

過度の疲労・老化>血流が悪くなる>エネルギー生産低下>肉体的疲労 ストレス>血流が悪くなる>神経伝達物質が出なくなる>精神的疲労

● 疲労感と疲労の違い

楽しい気持ちで臨む仕事と、イヤイヤする仕事や気分が落ち込んだ時にする仕事は、その負担や作業量が同じでも疲労感は全く違います。また、スポーツにおいても、同じような運動量にもかかわらず勝ったときと負けたときとでは。後の疲労感に差が出ます。このように、疲労は精神的な部分が深く関係している場合があります。同じ人でも「この程度働いたら疲労を感じる」という基準が作れないのは、実際の疲労と疲労感にギャップが生じる場合が多いためです。

作業量の大きさは同じ。でも疲労感は段違い!!

照代おばさんのワンポイント

うつ症状・スランプ症状は“うつ病”とは違うのよっ!!

疲れ状態やスランプ状態を、お医者さんに“うつ病”と診断されちゃうと、病気として扱われてお薬を出されてしまって、いよいよ本当の“うつ病”になっちゃう! 大切なのは、疲れている自分の状態をいち早く知って「疲れたなぁ状態」「スランプ状態」のうちに、それに合わせて的確な対応をすることよ。

「うつ症状」とは

「うつ症状」とは病名ではなく、いろいろな症状や状態を意味しており、「抑うつ(症候群)」とも言われています。うつ症状は「抑うつ気分」と「抑うつ状態」に分けて考えられます。

たとえば、気分が落ち込む。 憂うつになる。さみしくて心細い。 ひとり取り残されたようで虚しい。何をしてても楽しめない。 なにもやる気が起きない。生きていく張り合いを感じられない。わけもなく涙が出てくる。気持ちがふさいでくる。 将来に夢も希望もない気がする。なにもかもダメな気がする。 自分はダメだと責めてしまう。「死ねたらどんなに楽だろう 」と思ってしまう…等々こうした気持ちの状態を「抑うつ気分」といいます。

一方の「抑うつ状態」とは、抑うつ気分だけでなく、そうした気分や感情の範囲を越えて、思考や意欲という精神機能までも低下する状態を云います。
たとえば、人と会うのも億劫になってくる。いままで好きだった趣味なども興味がなくなり苦痛になったりする。眠りは浅くなって、ウトウトして熟睡感が得られない。考えがまとまらず集中力も続かない。食欲がなくなったり、下痢や便秘になったりする。その他、頭痛・肩こり・めまい・胃痛・動悸・便秘・手足のしびれ等の身体症状が表れる…等々。